当部門からの研究が雑誌PLoS Oneへの掲載が決まりました

当部門で一緒に研究を進めているた大学院生の角千里さんの論文がPLoS Oneにアクセプトされました。

関西医科大学、田附興風会医学研究所北野病院、島根大学医学部、筑波大学との共同研究です。

タイトルは **Propofol induces a metabolic switch to glycolysis and cell death in a mitochondrial electoron transport chain-dependent manner** です。

以下のように日本語で研究内容が要約できます。

> プロポフォールは麻酔および集中治療領域で広く用いられている薬剤であるが、propofol infusion syndrome (PRIS)という稀ながらも致死的な合併症を生じる可能性があり、その機序の解明が求められている。 > PRISは全身の様々な臓器に障害をもたらすことから、我々は神経・腎・筋系など多様な出自の細胞、そしてPRISの発症機序として細胞のミトコンドリア機能の障害が示唆されていることからミトコンドリアDNA異常をもつ数種のcybrids細胞やミトコンドリア機能を抑制する薬剤を用いて、プロポフォールが用量・時間依存性に細胞にもたらす影響を明らかにした。 > まず神経芽細胞腫由来SH-SY5Y細胞を用い、プロポフォールは6時間50μM以上では用量時間依存性にミトコンドリアのcomplexⅠ・Ⅱ・Ⅲを抑制し、好気性から嫌気性代謝へのシフトを引き起こし、また活性酸素(ROS)を産生することで細胞死を引き起こすことを示した。そしてその細胞死への作用はN-アセチルシステインで活性酸素を消去することにより打ち消された。このプロポフォールの細胞への作用は、ミトコンドリア機能を抑制するビグアナイド系糖尿病薬を併用することでより低濃度のプロポフォールでも生じるようになり、かつミトコンドリアDNAの部分変異をもつ細胞では、よりプロポフォールに対する脆弱性を示した。

この論文の内容の一部は[bioRxivに登録](https://www.biorxiv.org/content/early/2017/11/16/181933)してあります。

(注:これはaccepted manuscriptではありません)

 

なおこの研究は以下からの研究支援により遂行されました

科研費

日本麻酔科学会ピッチコンテスト2017

関西医科大学

  KMU コンソーシアム

  研究助成C

加多会

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