当部門の広田の総説が雑誌LiSAに掲載されました

当部門の広田の総説が雑誌LiSAに掲載されました

快人快説」-周囲の人に教えたくなる知識を、その道のスペシャリストがズバリと解説する-というコーナーで

**酸素生物学を読み解く: 低酸素誘導性因子研究の今昔物語**

というタイトルです。

**はじめに** > 酸素はヒトの生命維持に必須な分子である。もう少し細かく述べると,酸素はヒトの細胞のアデノシン三リン酸(ATP)産生に必須な分子でありる。酸素が欠乏するとエネルギーが不足し,生体機能の維持ができなくなる。ミトコンドリアでの酸化的リン酸化,つまり電子伝達系に共役して起こる一連のATP合成)反応において,酸素は電子の最終的な受容体として機能しており,酸素が不足すると,NADH(還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)やFADH(還元型フラビンアデニンジヌクレオチド)といった一連の補酵素の酸化と,酸素分子の水分子への還元反応が立ち行かなくなる。その持続的な欠乏は,生体機能の失調を経て個体の死に至る。これが,古典的な酸素観である。 > しかし,このような古典的な酸素観は,ここ20年ほどの研究により見直しが進んでいる。哺乳類をはじめとする高等生物は,酸素が生命維持に必須な分子であるのに,その酸素を体内で生合成する仕組みをもたない。高等生物を構成する多臓器は常に「酸素不足」のリスクに曝されており,それ故,生体は低酸素に応答する仕組みを進化的に獲得してきた、とする考え方が支配的になってきている。

という書き出しです。

cDNA単離から23年が経過し,生体の低酸素応答への関与はすでに確立したと思われている低酸素誘導性因子hypoxia-inducible factor(HIF)について,麻酔・集中治療にたずさわる臨床家にとってのキモとピットホールを中心に解説してみました。

LiSAは麻酔科の医者を主な読者として想定した雑誌です。麻酔科の医者に「持ってる?」と尋ねたら大抵の人は持ってるので読ませてもらってください。

また病院が医学書院系の雑誌の電子配信サービスisho.jpを契約している場合はpdf fileを入手する事もできます。

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